街中で出会った住宅。おそらく自分で補修されたコンクリートの壁に、無垢板の引き戸のバランスが好き。
南の島での暮らし。
石垣島ではそんな暮らしを夢見て移住してくる方が多くいる。
私自身もその一人と言ってもいいと思う。
石垣島に移住してくる際に多くの人が悩むのが住まい。
アパートは首都圏並に高く、賃貸で一軒家はほとんどない。
中古住宅も出回るものはあまりないのが現状だ。
先日イベントに参加して出会った方の家探しを
少しお手伝いすることになって、気になる物件を実際に見に行ってきた。
鉄筋コンクリート造の住宅だが、長年放置されている模様。
後ろ側から中を除くことができたが、天井のコンクリートが剥がれ、
中の鉄筋が丸見えの状況だった。
写真はイメージ。天井から雨水が浸透し、内部の鉄筋が腐食、膨張し、下部のコンクリートが破裂落下したと思われる。
特に石垣島では台風対策がとても大事なので、
頑丈な鉄筋コンクリートの家が良いという考え方が一般的ですが、
鉄筋コンクリートも適切な維持管理をしなければ、耐久性は下がっていきます。
特に防水についてしっかりと対策をしなければいけません。
こちらの住宅も築50年程度が経過しているようで、
住まわれなくなって長く経過しているので、
このような状況になってしまったようです。
残念ながらここまで劣化すると、なかなか補修は難しく、
安全な住まいとしては機能できないでしょう。
石垣島の物件を見る限り、
正直に言うとそんなに質の良い中古住宅は
今後もたくさんは出てこないだろうなというのが印象です。
でもせっかくここに引っ越してきたのだから、
自然の中での暮らしを実現できるアイディアを形にしたいなと考えています。
今考えているのは、セルフビルドで作る住宅です。
自分自身が作り手となり、工賃を安価にできるようにする。
石垣島では、そうやって家を自分で作ったり、直しちゃう方が
結構たくさん住んでいるのですが、私が目指したいのは
そういう経験や知識があまりない方でも建設可能なもの。
女性でもできる住まい作りを目指したい。
「Shift」のコンセプトに繋がるような、
そんな住まいの形を提案できるように動いていきたいと思っています。