「建物の価値は築年数とともに下がる」
そう思っている方は多いかもしれません。
でも、本当にそうでしょうか。
世界を見渡せば、100年以上前に建てられた家が今も暮らしの場として息づき、
むしろ“価値ある風景”として人々に愛されています。
竹富島の住宅群もその美しさを守り繋いでいるおかけで
年間を通して本当に多くの方が観光に訪れているのです。
それは、建物が“商品”ではなく“文化”として残っているから。
10年後、20年後、もっと先も価値が残る建物をつくることは
可能だと私は考えています。
よく引き合いに出す琉球古民家。竹富島はこの住宅群が観光価値として多くの人を惹きつけている
「流行」ではなく「調和」から生まれるデザイン
長く愛される建物には、派手さではなく調和があります。
その地域の特性、気候を考慮し、その地域に根付くような意匠性、機能性
それらに逆らわずに設計された建物は、時間が経っても“違和感”がない。
石垣島の自然は美しいですが、強く厳しいものでもあります。
だからこそ、建物は「地域に自然に馴染む」ことを大切にすること。
そんな姿勢での建物づくりが結果的に将来的な価値につながるのです。
素材が経年変化を味方にする
本物の素材は、時間とともに“味”が出ます。
無垢の木や左官の壁、自然石など——
それらは風雨を重ねることで、より深みを増していくんです。
高度成長期は新しいもの、表面上綺麗なものが良いもの、美しいものとして
評価されてきました。
それも間違いではないと思います。
でも私は時間が経過するほどにその物の魅力が
より深みを持つ世界があると思っています。
10年後、20年後に「古びた」と感じるのではなく、
「時間を重ねて美しくなった」と思える建物。
そしてそれを美しいと思える私たちの感性。
そんな建物が、*本当の意味での“持続可能な価値”を産むのではないでしょうか?
10年後、20年後に価値が上がる建物づくりを
Shift石垣が目指すのは、建てた瞬間がピークの家ではなく、
「10年後、20年後に価値が上がる建物」です。
それは単に資産価値という数字だけではなく、
「ここで暮らしたい」
「この建物に泊まりたい」と感じる人が増えるという価値。
地域・自然・人の思いと共に成長していく家は、
“時間とともに価値を育てる建物”になります。
これから建築家や施工会社と協力し、そんな
建物づくりをコンセプトから作っていきたいと考えています。
みなさんにとって、記憶に残る建物は
どんなものがありますか?
藤田
物件調査の帰りに寄った玉取崎展望台より
