空き家をどう生かすか?

観光が盛んな石垣島ですが、
その地域によっても状況は違って。
 
今回媒介に入るという訳ではなかったのですが、
石垣島の北部にある集落の
空き家を見に行ってきました。
途中で訪れたほとんど誰も来ないであろうビーチ

石垣島の中でも北部は今でも

開発がそれほど進んでいなく、

美しい自然と田舎らしい暮らしが残る地域。

 

逆に、本州の地方と同じように

過疎化、高齢化が進んでいる場所でもあります。

(石垣島自体は、移住者も多く子育て世代が多い場所です。

ただし、中心市街地に圧倒的に集中しているのが現状です)

 

こういう原風景のようなものが残っていることに

私は魅力を感じますし、できれば開発があまり進まない

ことを望んでいます。(個人的に)

 

美しい観光地としての石垣島という側面だけではなく、

こうして不動産を通じて、地元の人たちの暮らしや

自然との共生を考えさせれる日々。

 

たぶん一般的な不動産屋さんとは違う視点で

見ている不動産屋っぽくない自分。

 

北側の増築部分はコンクリートに囲まれていますが、基本は昔ながらの木造の住宅。

雨漏りで天井が剥げている部分があるが、補修すればまだまだ使える。

雨戸を開け放てば、外と中の区別がつかないような

開放的な外に開かれた空間になり、

間仕切りのない全て繋がった家。

 

天井部分を剥がし、構造を現しにすれば、

素晴らしい雰囲気を醸し出すであろうことが伝わってくる。

オーナーさんとしては、

今のところ誰かにこの建物を売るつもりはなく、

安く貸し出して、できれば子供のいる

家族に住んでもらいたいとのこと。

でも全体的な補修費用を出すのは中々難しそう。

 

借りる側の視点に立てば、

自分の持ち物では無い場所を

大きな費用をかけて修繕するのは中々決断しずらいもの。

 

私として、この素晴らしい価値ある建物を直し、

再びここに「人の温もり」を吹き込みたい。

 

そのための解決策を少し考えてみたいなと

感じました。何より、こういう古き美しい

建物が私は好きなんだと思います。

沖縄出身の建築家 伊礼智さんの「オキナワの家」

以前新潟に住んでいたころから

大切にしてきたこの本は、

沖縄の住まいのこと、暮らしのことを

建築家である伊礼さんが

分かりやすく、詩的に語りかけてくる。

 

もっと沖縄、八重山の住まいを

暮らしを知りたい。そして、

それを私なりの価値観で未来に

紡いでみたい。

 

島国である沖縄。

台湾や中国と近い沖縄。

一つの独立した国であった沖縄。

多くの交易があった文化の入り乱れる沖縄。

戦争があった沖縄。

アメリカだった沖縄。

 

観光地化し、多くのお金と人間の欲望が

入り乱れる石垣島。

人のやさしさと闇が混じり合う石垣島。

漂着ごみや捨てられたゴミ、開発で汚される海や自然。

 

独自の文化や歴史が残る石垣島、そして八重山諸島。

美しい自然と豊かな食を与えてくれるこの島。

 

 

まだまだ知らないこの島を

味わいながら、みなさんの

住まいや暮らし、仕事のお手伝いを

していければと思っています。

Shift石垣不動産

TEL 050-5856-9039