地域と家と自然が溶け込む美しい竹富島の街並み。
昨日ある方とお話ししていて、改めて気づいたこと。
新しい事業の相談に行ったのだけど、私の中であれもしたい
これもしたいが詰め込まれた案だった。
そのことについて、その方から
「案はとてもいいと思うんですが、
もっと絞り込みましょう」
とご指摘を頂いた。
それを聞いてはっとした。
私自身色々とやりたいことや
こうなったらいいなはあるんだけど、
それを詰め込んだのは果たして全てを叶える場所になるのか。
むしろごちゃごちゃして伝わらない場所になるのではないか。
客観的な意見をもらって、ハッと気づいたのだ。
最近雨の続く石垣島だが、時々見せる美しい風景にはっとさせられる。
これはビジネスにおいていわゆる
「ブランディング 」と言われる考え方のことだと思うのだけど、
すごく簡単に言うと、その人らしさだったり、そのものらしさを
伝えたい人にわかりやすく伝えるということ。
詳しくはまた別の記事で書いてみたいのだけど、
この「ブランディング 」は個人の住まいにも重要なのではと思う。
基本的には住まいは誰かにどんどん見せていく
ものではないのだけれど、
その人が人生で、日々の暮らしの中で
何を大切に暮らしたいのか。何を感じて
日々を暮らしたいのか。そんなコアになる部分を
確認し、言葉やイメージに落とし込んでいく。
それをまた削ぎ落としていく。
そうすることで、家を設計する側も
より明確に住まいを理想の空間として
設計できるし、住む側も迷わなくてすむ。
何LDKか、お風呂は大きくとか、
家事動線とか。そういう表面的なところではない、
本当に大切なその人の「在り方」。
足し算よりも引き算。
素敵な空間のイメージを探し回るんじゃなくて、
まずは自分や家族の中を確認し、整理し、
絞り込んでいく作業。
これ、家づくりでできている方は本当少ないと思う。
ぜひこれから家づくりや場作りをする方は、
自分たちの「本当に大切なもの」を
じっくり話し合ってみて欲しいなと思います。